様々な遺跡や寺院など観光名所に溢れている情緒溢れる国タイでは、その趣深い面がある一方で、HIV問題がかなり深刻化しているとされています。近年に於いては日本を含め世界各地に於いて増加傾向にあるHIVですが、タイに於いても4人～3人に1人の割合で感染者がいるといわれています。一時期ではタイはエイズで滅びるとまで言われる事もある程、その内情は深刻であり、昨今に於いても病院に掛かる患者は後を絶たないとされています。かつてエイズ患者の大半はゲイの方であるとされており、またこれはタイ限った話ではなく、世界各国あらゆる国に於いて、その患者数の大半はゲイの方であるとされています。

ではタイが何故これほどまで多いと言われているのか、その背景には歴史的風習が関わっているとされています。寺院などが多いこの国では多くの人々が体にタトゥーを入れており、またこの国に於いてタトゥーは神聖なものとして扱われている為、街の各地に於いてタトゥーを専門とした店がかなり多くあるとされ、屋台のような佇まいの店もあるとされています。しかし衛生面が医学的に見て決して良いとはいえない店も少なからずあるとされ、その課程に於いて器具などから感染するといった事が多いとされています。他にも売春行為などが盛んであるという情報もあり、そういったことが感染拡大に拍車をかけているとされています。

現在に於いては世界各国に於いて感染者は増加傾向にあるという報告がされています。それに伴って病院や検査機関は、よりその必要性が増すとされています。