知ってた?がん検診のデメリット

がん検診はがんを早期発見するための一番良い方法ですが、一方でいくつかのデメリットもあります。その中の一つが偽陽性です。偽陽性とは、検診でがんであるという疑いが判定され、精密検査を実施しても、結果的にはがんが発見されないということです。がん検診で要精密検査と判断された場合でも、本当にがんであるという診断を受けるのは、胃がんであれば1.8%、子宮頸がんでも4.4%です。

そのため、がん検診で要精密検査と判断されても、必ずしも100%がんであることが決定するわけではありません。ただ、普通は精密検査の結果がでるまでは、「自分はがんになってしまったのではないか」という不安な気持ちで過ごさなければいけません。そうしたこともあって、がん検診で要精密検査となった場合は、かなりの精神的な負担をともないますが、少しでも疑わしいものに目を向け、それががんであるかどうかの正確な診断を行うためにも、やむを得ないことだと思う必要があるでしょう。また、がんの中には生命に影響を及ぼさないがんもあり、放っておいても、進行しなかったり、途中で消えてしまうものもあります。

しかし、現在の医療ではどれが進行するがんなのか、途中で消えてしまうがんなのかの区別をすることはできません。そのため、いずれは消えるはずのがんに対しても、検診で早期発見したものには通常と同じような治療を行ってしまい、かえって患者の身体に負担を与える場合もあります。がん検診を受ける際には、単にメリットだけではなく、これらのデメリットも十分理解したうえで、受診することをおすすめします。

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